Anti-Material -Limit Break- (略称:AMLB) の開発関係者によるキャンペーンシナリオのリプレイです。
元のログはリアルタイムチャットツールを使用したオンラインセッションであり、以下のローカルルールで行われています。
「」付きの発言 : PC発言 (=キャラクターとしての正式な発言)
「」のない発言 : PC行動描写やPL発言 (外野的なツッコミや相談を含む)
リプレイを作成するにあたっては、チャットツールのログから発言順序の修正をはじめとした編集を多々行っています。
また、狂信者系の敵役が登場する都合上、流血表現などを含むことがあります。予めご了承ください。
第1回セッション -5
さらばエグバートまた逢う日まで。
そういやドロップアイテム。
全員ふれるんだよね
ふれます。
レヴィナ -> 2d6 = [5,4] = 9
クヴェレ -> 2d6 = [6,3] = 9
リラ -> 2d6 = [1,3] = 4
フォレス -> 2d6 = [5,6] = 11
68K 黄の魔素×20
黄魔素ォ!
黄って金属系作るのに便利よね。
20個もどっさり出た。
単色ではなぁ。
血液を流す理由がよくわからないままだが、剣も調べられますか?
宗教的な理由だよ。
剣は落ちています。
武具知識がないでな。
魔具かもしれん。
重量1です。
エグバートさんの剣装備したいな。
装備するかい?
絶対呪われてるよ……。
拾うだけ拾ってはおきたい。
触れる前に魔術知識ね?
拾いますか?
魔術知識でわかるかな。戦闘前に該当知識ないので追加わからんって言われてたんだよね。
まあ知識はしとこう。れーちゃんが。
レヴィナ -> 2d6+2 = [4,5]+2 = 11
魔具ではあるね。どうやって作ったのかわからない。
高く売れるじゃん!! もうけー!!
リラさんが拾う素振りを見せるなら覆いかぶさって止めるぞ。
クロスボウの先端でツンツンするくらいかな。
「さわらないでね。何あるか分かんないから」
「これの他に何か持ってないのかなあのおじさん。絶対人間の人じゃない動きしてたよ……」
「よくわからないんだけどね」
「一目見たときから、変な力を持っていそうって思ったんだよね」
「んとね、んとね、トトから帰ってきてもああはならないの」
「人がする動きじゃないよネー」
物質特効と魔の転換者は上位AM生命体相当なのよな。
「斬っても治るってなんなんだアレ、人間じゃねえよ」
エグバートさんの服を剥ぎ取って他に何かないか調べます。
持ち物は特にないです。
「やっぱりこっちの剣なの?」
服を投げ捨てる。
剣拾います?
すごい確認してくるんだけど。
剣拾うならリラの姉御には保たせたくない。
わたしは他のみんなに持たせたくないよ……。
俺も下手したら酷いことになりそうだから。
レヴェナの姉御が一番安牌かなって勝手に思っている。
その首飾りとのコンボが起きるのが一番怖いんだよ!
性能はすごいんだけど絶対呪い的デメリットが付いてると思うのよ、AMもふえて。
んで、私が装備しても性能は全然生かせないだろうなあ。
一番非力だからどうとでもなると思われている姉御。
持って帰らない選択肢はないと思うんだよね。
確かに。
証拠物件だからひろわにゃならん。
れーちゃんにひろってもらおう。
クロスボウでつんつんと転がしたまんま、れーちゃんにこれどうしよう??って目線を向けます。
あーーーすみません、やっぱり拾っていいですか。
いいよ。
横からきゅーちゃんがずさー!!!!
「ちょっと!?」
「……じゃあ、持つ」
「何とも無いなら良いんだが」
転換付与あり得るな。
ナニゴトモナイ?
クヴェレさんは自身にAMを感知します。それ以上は特には?
手放したらどうなるん?
離します。
なおった。
おてがる。
「……!?!?」
「こ、これのせいだった」
「何がだよ」
「さいしょからそーゆってるじゃん!!」 ぷんすこ
「つまりこれ持って帰ったら再生しないっていう可能性はあるか」
死んでる人はAM感知できるだろうか。
「死んで帰ってきてもああはならないの、道具使ってたんだよ」
「……あー成る程、あんなふうにくっついたりしてたのはそれのせいってことか」
死体は死体ですね。
えーと、ああそうだ。魔法陣一応写していいです?
普通にやったら6時間はかかります。
5分で簡易的に写すので妥協します!
5分だと丸かいてぐにゃぐにゃみたいなのになりそう。
ぐにゃぐにゃでよくわからないものができる。
「すごいうまく写せた」
5分なので、学術的にも魔術的にも芸術的にも価値はありません。
芸術的な丸かいてぐにゃぐにゃ……。
ぐにゃぐにゃ……。
かろうじて人が見れる形を保ってます。
5分故なあ。
あ、荷物の整理もできたので魔方陣消しておきます。
げしげし(足
消えた。と思ったら、また浮かび上がった。
「!!」
「……なるほど?」
「はぉ……」
地面を鋳鉄の太矢でほじくり返します。魔方陣刻まれてるとこの地面をガリガリやる。
硬いな……。
あまり効果はなさそうです。
レヴィナはそうだな、血媒で出した自分の血を指で掬って適当な線を思いつくままに魔法陣に書き足す。
一見して変化は見られませんね。
3分かけて地面にアローうちこみます。
邸宅遺跡 11:40
「んーーーーー!!」
「何だか大変なことになってきたぞ」
硬すぎるぐらいに硬いですね。
「これ無理じゃない?」
「根本をなんかこうあれしないと……」
「困ったなあ……」
エグバートの剣で地面刺せない?
あー、クヴェレGO!
それは思いました。では試してみます。
えっ?
えっ!?
いや、真面目なこと言うと、何が召喚キーかわからないのにやるのあぶないかと……。
階段見てからでも遅くはないよ……。
はあい。
刺さないんですかー?
多分スルーが正解じゃろ。
「っていうか……」
武具知識が欲しいよ、博識……武具知識とろう。
刺しますか? 刺しませんか?
刺しませんよ!!
刺さないのか……。
そんなこと言ったってもう揺れませんよ。
一応、剣は持ち歩きます。気持ち悪いけど、他人が持つよりマシと思える心持ち。
「視界がずっとチカチカしてて頭痛い」
「大丈夫っすかレヴィナの姉御、一旦地上に戻ります?」
やるなら勢いよくさすのではなくはしっこから陣を削るようにやろう……。
さて、どうしますか。
階段を降ります。
では階段の下へ。
「早く済まそうって話。下、気になるでしょ」
下り階段は途中で折り返し、先程の広間の真下へと繋がっているようです。
「そうだなあ、とか言う前にリラの姉御もう降りとる」
一番下まで降りると鉄扉が見えますね。
クロスボウで叩く。
返事はありません。
一応気配察知。
B 扉の危険察知
リラ -> 2d6+3 = [5,5]+3 = 13
M 扉の危険察知
レヴィナ -> 2d6+5 = [1,5]+5 = 11
B 気配察知
フォレス -> 2d6+5+2 = [4,6]+5+2 = 17
M 気配察知
クヴェレ -> 2d6+4 = [2,3]+4 = 9
気持ち悪くなってきた(AM感知)
ん、ん、ん。
気配は振れますけどどうしますか。
ではもっかいふる。
クヴェレ -> 2d6+4 = [4,4]+4 = 12
うーん、一応あと3回やります
クヴェレ -> 2d6+4 = [3,1]+4 = 8
クヴェレ -> 2d6+4 = [5,3]+4 = 12
クヴェレ -> 2d6+4 = [4,4]+4 = 12
BMレベルってLBしても変動しない、でよかったよね。
レベルは減らないー。
邸宅遺跡 11:45
危険察知の人達は、特に危険は特に感じません。
フォレスさんは特に何も感じない。クヴェレさんはなんかいそう? と思った。
「あれ?」
「なんかいそう」
ちょっと時間余計にかかるけど、 気配こっちでも見ていいですか
「ん、俺は何も感じなかった…ってことは何かこう魔術的ななにかか」
M 気配
レヴィナ -> 2d6+5 = [6,1]+5 = 12
同じく。
じゃあその一分で私も気配する。
M 気配
リラ -> 2d6+4 = [4,4]+4 = 12
同じく。
「……そうみたいね。敵だったら逃げるしか無いと思うけど」
「挨拶してはいる?」
「…うん、消し方わかるかもだし」
「分かった、開けるぞ」
鉄扉開けるぞ!
扉の向こう側は、上の広間と同様に部屋の8割を占めるほどの巨大な魔法円が赤い塗料で床に描かれていまして、
その中心には何かの祭壇のような石製の台が1つ置かれています。
「あやしい!」
「これが…さっき姉御が言ってた別の魔法陣か?」
魔力供給源っぽい。
台座の上に何かありますか。
何かあるかを見に近付きますか?
ち、ちかづく……。
けいかいするりゆうがない……。
はい。まぁ、何も起きないんですけど。
台の上には羽翼の生えた銀色の髪の子供が横たわっていますね。
随分と仕立ての良いドレスを着ていて、高位貴族っぽい印象を受けます。
「何かおる」
「!!!」
やめろ。
AM感知には反応しません。
いきはしてますか?
してるー。
会うかもしれないとは思ったけど今はやめ! やめ……。 (※PLが「る」の字から始まる基本ルールブックのNPCを警戒しているようです)
「もしもし!! きこえますか!! もしもし!!」
うわあああああああああ。。
負傷者か生け贄としか思わんよ。
ぴくりともしないね。
しかし運ぼうにも重量の課題がな。
魔力の気配は彼女からですか?
魔力の気配は魔法円に拡散していていまいちわかりませんね。
「……魔力取られてるのかしらね」
「人……?」
「つまりこの子をここから降ろせばこのスポットは解決ってことですかね?」
レヴェナの姉御に聞いてみる
「心臓が動いていないよ……!」 右胸に耳を当ててる。
心臓が動いてないことになった。
いや、心臓は動いているけど、リラさんは緊急察知判定をM.Lvでどうぞ。
心臓は左だから。
「放置はしておけないと思うんだけど、起こせそう?」 クヴェレ君に
リラ -> 2d6+4 = [4,1]+4 = 9
続いて、受動側としての魔力による対抗判定をどうぞ。
リラ -> 2d6+3 = [4,1]+3 = 8
ひくい。
状態異常「スタン」になりました。
この「スタン」はこの場から離れない限り、周期的に掛け直し続けられて回復しません。
「はンっ」 ことんとその場に崩れ落ちる
少女×2 on 台の上
リラさんもカウントされとる。
「ん、どうしたんでリラの姉御」 その子が原因とは思わない。
「リラ!?」
台の上にもたれかかってすよすよと寝ている。
「……ええ?」
これリラさんに触れたら芋づる式になる危険があるな。
ミイラ取りがミイラに。
流石にこの状況で寝るとは思わないが、でもリラだしなぁと思っている。
台調べたら分かりません?
「……ロープでも使うか?」
そのロープ私のポケットに入ってるんだよね。
もういっそ全員でもたれかかって倒れたら、寝苦しくなって起きませんかねこの人。
とりあえずレヴィナさんに魔術知識やってほしい。
台が怪しいのか、その子に振れるのがヤバイのか。
この台の上においた人は多分眠り続けるのだと思う。
ダメ元でこの状態なんか心当たりある?
レヴィナ -> 2d6+2 = [5,2]+2 = 9
魔術的何かで強制的に寝かせられているなーぐらい。
「触れたらどうにかなる?怪我はなさそうだけど…」
この台が生け贄を捧げるためのもので、エグバートさんはこの上のこれに流血を捧げていた。
触れずに台から動かせばよいわけだから、棒状のものでずらせませんかえ。
「ああ……そういう術ではあるのね」
アローを打ち込めば良いんだな。
アローにノックバック効果はない!
撃ち込むのか……。
せめて蹴るとか。
蹴ったら寝るかも知れない。どうしよう。
大剣しか長物がない。
鞘上ならいけるでしょう。
腹の部分でべちべち転がそう。
鞘付けてとりあえず転がそう。
どうしますか。
「クヴェレ、今からリラの姉御落とすからちょっと落下地点でスタンバってくれ」
「わ、わかった」
うけとめしせい。 待てよ。私の方がよくない? 魔力5あるし。
剣持てる?
力3。
持てるな。
わりかしマッチョ。
「あっでも魔術的なものなら、俺がやったほうがいいかも」
正直もうどっちでもいいからやろうぜ感が。
「あー、確かに俺じゃ抵抗できんわな」
というわけで武器渡したりアイテム持ったりの作業は省いて、俺が受け止めクヴェレが転がすになったよ。
はい転がします。
できるけど。
ころころ。
転がすなら、まぁ、察知はもうわかりきっていることなので省略。受動側としての魔力による対抗判定をどうぞ。
触れるだけでもそうなるのか。
やっぱりダメなのか。
台の上に置かれたらってんでもないのか。
危なかった、ありがろうね。
これ魔力LBしたらリラさんは助けられそうだけど少女がだめそうになる。
最悪後は上に任せよう……。
二人一緒に転がしていいならそれでいいかもしれないけど。
いやまあここで失敗するのが一番ダメですね、魔力LBします。
はい。
達成値2倍
クヴェレ -> 2d6+5 = [1,3]+5 = 9
届きません。アウトです。
どうすんだこれ
ではパターン。どうしようね。
「クヴェレー!」
人を呼ぼう……。
まぁ、台の上に倒れるわけではないので、しばらくすれば起きます。
「……人呼びましょう。どうしようもないわこれ」
台座にアロー打ち込んでいいですか。
まぁ、しても良いですけど……。
つまり、ドロップキックなら安全に台座からどかせる?
それだ。
何でここに来て脳筋的解決法に。
「はっ」
しばらくしたようだ。
「ごめん、もうだめかと思った」
「いや無事なら良かった」
えっと、この部屋、別のなんかないですか。スイッチない? スイッチ?
魔法円と台座ぐらいですね。
……。
魔方陣が悪いよ魔方陣が。
邸宅遺跡 11:50
こっちの魔法円も崩せないのかな?
魔法円調べようか!
一応棒でずらそうとクレバーな手段をとろうとしたけど。
なんか棒を使うことをクレバーっていうのじわじわくるんですけど。
リラの姉御は反省してください。
バナナ取るのに棒を使うみたいな、いやすまんな……。
魔術知識で魔法円の内容見てみるね。
レヴィナ -> 2d6+2 = [2,5]+2 = 9
円中心部の存在を拘束し、その魔力を糧として消費の大きい連結した別の魔法円を起動する物です。
精密過ぎて少しでも傷付ければ簡単に無力化できそうです。
これが根っこね。
いやでも上の魔法陣散々傷つけてもダメなのに下の魔法陣には有効って。
プロジェクターで写っているモノを物理的に消そうとしても消えないんですよ。
「ああなるほど」
とりあえず装備とアイテムを交換しよう。
というわけで武器を返してもらったりして装備を戻します。
「とりあえず座の方に気を取られすぎだわ私達」
ほんとだよ。
これがバッテリー。
レヴィナはLBで神経参ってて機能半分ぐらいです。
「ごめん、全然頭働いてない。剣貸して」
「俺の剣は姉御じゃ持てないでしょう」
「……そうね。自分のでやるわ」
「なにやればいいんです、言ってくださいよ」
屈んでガシガシと適当なところを削る。
「上の方が頑丈だから先入観になっちゃってたけど」
姉御がやってるのを見て俺も適当に床ガシガシやろう
消えた。
「こっちの陣は内容が細かいから軽く傷つければ普通に消える」
「成る程なあ」
「こっちのほうが重要ならそう言ってくれればいいのに…」
「だからわざわざ部屋を分けたんでしょうね。あのオッサンも動きにくいでしょうし」
「そんな繊細なもんがある場所で戦いたくは無いよな」
ちょっとした衝撃で壊れる魔法円の上で戦うなんてことはしません
リラさん起きますかね。
放っておけば起きます。アウェイクンならすぐです。
ないものはない。
数分放置。
とりあえず、リラの姉御と少女は台から降ろして並べとこう。
「ぷえっ」
邸宅遺跡 11:55
そろそろ御昼ご飯の時間ですね。
えーと少女が起きるまで待ちます?
私は起きられる?
保存食はあるんで一応昼は出来るが…
リラさんは起きて良い。
「ぷぇっ」
むくっ。
「???」
「おはよう」
「姉御が起きたぞー!」
「おはーよ!」
「ご無事でなにより」
「あっ、死んでる子起きた?」
「死んでる子は起きない」
「そっかー」
「というかこの子、魔法陣の動力源にされてたのなら魔力切れでも起こしてるんじゃない?」
会話が通じているようで通じていないようで一回り回って通じているやり取り。
熟睡しています。
「この子がさっきのの言ってた生贄だとしたら、長い事ここに寝かせられたのかもしれないし」
「んで、どうするんだ」
すぅーっと息を吸って
「わっ!!!!!」 少女の耳元で叫ぶ。
「起きるまで待つのか、それとも背負ってでもってうわあ」
なんてやばんなおこしかたなんだ。
一応病人枠と見てもいいのに一切躊躇してねえ。
「ひっ」 と、びくっとした感じに起きますね。
病人にもほら、呼び掛けは必要だから。
「あ、普通に起きた」
「!!!」
緊急事態の場合は大声で呼びかけるのは基本的じゃぞ。
すいませーん!! きこえますかー!! だいじょうぶですかー!!
「魔力切れってわけじゃなかったんですかね」
「あぁ、こんにちは」
「……?」
「いぇー」 手を振る
「いぇー」 手を振り返す
「!!!!! 仲間かもしれない……!!」
帰る準備して鉄扉の方に向かってよう。
「もしかしてフォアフットでは……」
羽翼はえていますが。
「リラは一旦静かにしようか」
翼の生えたフォアフットかもしれない。
そこはほら、先祖帰りとか。
先祖は翼生えてたのか…!?
いや、大昔に何かの手違いで混血してそれが先祖帰り的に覚醒遺伝を。
……そういやなんで私真人の血が流れてるんだろ。
鉄扉開けて階段の方を確認したりしてる。
階段の方には特に何もいません。静かです。
「おはよう。起きてすぐで悪いんだけど、お名前は? ここはどこか分かる?」
「? わたしはアルセナ? ここは……ここ?」 首傾げ
「ん、俺はクヴェレ。冒険者……なりゆきでここまで来て君を見つけた」
「ある、あるせな……あるーちゃん」
問題は無さそうと。一応先に上に上がっておくかな……。
「よろしくね。アルセナ」見た目歳いくつぐらいに見えるんだろう
10歳ちょっと。
まぁ、見た目年齢がどの程度アテになるかは分からんが。
ああ、実はめっちゃ年上かもしれないか。
「ここは魔窟……危険なところなんだけど、何でここにいるかは分からない、よね?」
「ん、わかんない」
天人なのにこれはウカツであったな。
魔力強いと老化遅そうだし。
「自分の家がどこかは分かる?」
「わかんない?」
「ない?」 目線を合わせて小首をかしげて見せる。似合わない
「分からないのはしょうがないね。私達はこれから家に帰るところなんだけど」
「一緒に来る?」
「ん、行く」
「わかった。ちょっと待っててね」
フォレスさんは一足先に上へと戻りますが、残念なことに死体が消えてなくなっていたりとかはしませんでした。
魔法円はどうなっていますか?
魔法円の方は消えとる。
やっぱレヴィナの姉御の予測どおりだなーとか思いつつ下に戻る。炎は俺には出せん。
てってってと戻ってくる俺。
「姉御ーちょっとお話がー」
「はいはい。何」
「あと上の魔法円はやっぱ消えてました」
「私リラー、18歳なのでおねえちゃんと呼んでもいいよ」
「そういや身元分かりやした?」
「あるーちゃん幾つ?」
「ん、わかんない」
「この通り」 肩をすくめて
「なる」
「じゃあ暫定12歳くらいだから私がお姉ちゃんだよ!!」
「はーい」
あるーちゃんって家族いたー? とかきくけど、おおよそ答えはないんだろな。
かぞくいたーときかれても、わかんないって言いますね。
とりあえずアルセナさんのところにいる所存。
年齢、家名、家族の有無、えーと、すきなごはん、すきなはな、あっわたしはねほしにくすきなんだよ。
ひとまず、年齢わかんない、家名わかんない、家族の有無わかんない。
あとおさけがおいしいよ。途中から脱線していく。
途中から話題がなくなったら、肉とお魚だと私は強いて言うなら塩が好きだな……! みたいな話をしています。
アルセナさんはただ大人しく話を聞いています。
私海って見たことないんだよね。海って水がやまもりあってサルーが畑にはえてるって聞いたヨー。
その手の世間話はにがてだ。
リラさんが相手してる間に上に上がり、死体を一箇所に集めてたっぷり3分かけて火アローを詠唱して打ち込みたいんですが。
焼けますか。
それなりには焼けますが跡形もなくとはいかないかな。
それなりに焼ければよい。
火葬を冠するスキルが、あったような。
ああ、クリメイション。でも、詠唱だけで15分かかるんですが。
とりあえず死体を集めるのは手伝おう。
ほのぼの組に対する葬儀屋組。
「……ま、こんなとこが限度か。何か覆えるものある?」
俺の毛布持ってるじゃないですか。あれかけておきましょう。
「さっき姉御に回収してもらった俺の毛布でもかけておけば目にはいらんでしょう」
「それぐらいなら出すよ」
「まあそこらの話は戻ってからで」
毛布かけて目に見えないようにして下戻ろう。
うむ。下に戻ろう。
「あ、今気分だいじょうぶ? 歩ける?」
「ん」 立ち上がってみてー
「んぃっ」
特に異常はなく。
「たぶん?」
「良かった。疲れたら言って、おぶるくらいはできるから」
しかし、裸足である。
私の靴かそうか!! ……デカくて合わんな。
「リラの姉御、クヴェレ。行けそうかー」
アイテムで代わりになるものないな……。
毛布今使っちまった……。
外套ちぎって足にまくことくらいか。
生産できぬ?
何を生産するのです?
んんん、ブーツは青か革必要か……。
黄魔素で作れるものじゃ無さそうだ……。
黄色ばっかりだったね。
鋼のブーツはレベルがたりない。
クヴェレ君の靴貸して、クヴェレ君は飛んで帰ればいいのでは?
まだ飛べない……。
飛べないんだよな。
ていうかサイズあわないでしょう。
そっか飛べないか……。
ふふふん。
いや合うのでしたら私ははだしくらいなんでもないのですけど。
裸足よりは合わなくとも靴履かせたほうがいいのかなとも思うんですが。
誰のを履かせるか。
靴を代用するなら多分足のサイズ一番近いのはレヴィナです。
わーった。
ふぉーちゃんのロープ借りて良い?
即席のワラジめいたものでもつくろかとおもった。
寝室にベッドあったよね。あそこから布調達しません?
あー、寝台あったか。
まずあそこまで戻らんとな。
誰かがちょっぱやでベッドの布団をひっぺがすのがいいと思う。
分かったじゃあ俺が行くわ。
「てゆーか誘拐されたあと靴脱がしてどっかに隠したのかなあのおじさん」
「ハオくない?」
「ハオ?」
「やばいのやつ!!」
「ハーは悪いの、オーはすごいやつ、だからハオはやばいやつ」
(そうだったんだ……)と思っている。
「誘拐した時点で靴履いてなかったんじゃない?」
「靴脱いでる所に侵入してそのまま背負ってくるのもハオくない?」
「はおい」
「ハオい。」
というわけで子供の保護を任せつつ、俺は一人で寝室まで向かっていくぞ。
死亡フラグ臭い物言い。
普通に行けます。
寝台には何がありますかね。
安っぽいマット。
シーツとかもないのかな?
替えのシーツなんてないのだ。
マット……持っていけるかな……。
持っていけると考えて持っていくか……?
重量2で。
掛け布団もないのか。
刃物あるし、破いて持っていっては。
机の上に保存食を2つ置いてマット持って戻るよ。
あぁ、保存めし。
邸宅遺跡 12:10
「……!」
何だかんだしている内に御昼。
「気づいたけど、女の子誘拐する時点であのおじさんハオいね……!」
「基本に帰ったわね」
「戻ったぞォー!」マット持ちながらオラァ
「ん、はおい」
俺はハオかった?
「すこくいいのはタリオーだよ」何故か教え始める。
「たりおー」
「最初から最後まで徹頭徹尾危ないよ」
「とりあえず持ってきたけどこれからどう靴作るかね…」
「んー」
くり抜いて足を突っ込んでもらう。
「なんとかできる……?」
「上に帰れたら良いんだから、それを靴底にして、ロープで鼻緒作って、スリッパに?」
「出来る?」
作り自体は可能だと思います、切って、穴開けて、ロープ通して弾結びで引っ掛かりつくって止めたら良いので。
俺のロープはリラノ姉御が持ってたな、好きに使ってくだせえ。
つくるならつくるといい。
「マットおおきいからためしにつくってみよう」
しっぱいしてもしんだりしないから!
じゃあ俺はとりあえずマットのあった部屋にもどっておこう。
あるーちゃんの足裏に合わせてマットを裁断して、ロープで足を止められるようにする。
OK。
まぁ正直凄くあるきにくそうだけども即席ならしょうがあるめぇ。
他にないし。
おぶってもいいのよ。
あるーちゃんおもいから!!!
ひどい!
失礼!!!!
この子に保存食と水与えたほうが良いんだろうか。
そういえばそうね。
採寸中なら邪魔かなっておもって。
保存食はどうかな、飯食ってないやつにいきなり難消化性のもんやると腹壊すんだよ。
せやね。
現実的!
では水筒だけ。
一日程度の絶食でも刺激物や乾物は控えた方がいい。粥とか果汁から始めるといいよ。
まぁ、そんなこんなで即席靴ができました。
後は水飲ませて、行くぞ!
レヴィナさん水筒持ってたらそちらのほうがいいかな。
もってねぇよ。
じゃあこちらの持っているものをお渡しします……。
勧められたら勧められるままに飲みます。
「飲みかけで悪いんだけど」
あと持ってるのは俺くらいだぜ。
「帰ったら何か消化の良いもの食べましょうか」
なんだろう麦粥とか?
オートミール。
酒とか。液体だから酒とかいいよ。
ホットミルクぐらいにして下さい。
ではほどほどに出発かな!!
普通に来た道を引き返しますか?
戻る途中で保存食を回収する……。
そういやむらさきのポーションなんだったんだろ。
ああ、もう一個くらい持って帰ります?
水筒を預けたのであと2個持てる。
水筒を渡されてしまった。
もらってもいいよ。
……いや、相手が困るだろうな。空っぽになったら返してもらいます。
持てるだけ一応持っていくかね
全部飲んでもいいというてい。
んーと、私は弩に鋳鉄の矢を1つ装填して残り1本を捨てることで重量をもう1空けます。
潔いな。
空き瓶と価値大差ないから、中身捨てればトントンゆえに。
ポーションの中身だけ空の水筒にうつそうか。
ええ……。
まぁ水筒使えなくなるかもですけど。
水筒がお薬臭くなっちゃう。
えーとでは、空いてる分で紫ポーション(仮)を持てるだけ持って行く系?
紫ポーション1つ持ちますー。
はーい私は+1ですね。……いや、残りの油を1つ捨てます。
待ってカンテラ分は平気だっけ。
きえるよ? まぁ、ライトあるから。
上は暗いけどライト有ればいいか、了解。
POPはもうないと思うし。
え?
え?
道中……。
カンテラの油捨てるの辞めない?
まだ我々は魔窟のなかにいる。
そうだね。ではやめます。持ち帰る量は増えません!
じゃあ水筒にじゃばー?
やだよ!
飲んでみたら効果わかるかなあ。
チャレンジャーすぎる。
飲ませる?
誰に。
アルちゃん。
飲むなら私だよそれ。
それは地上に帰ってからやろうよ。
まあ5本もあるんだからそんな価値あるものではあるまい。
これで手持ち紫ポーションは3本かな?
私は1持ち。
OK。
あるーちゃんに、いちおう、これなにかわかる? ってポーションみせる。
わかんないって言います。
だよネー。
んじゃそれらをやった後、そのまま上に戻ろう。
では、ふつーにてこてこ帰りますかー?
…….
そーうすっかなあ。
正面から帰らずあえてあの抜け穴使うとか? 意味があるかは知らない。
あるーちゃんとてをつないでかえろうとする。
てーつながれる。
ダンスホールは避けてもいいかね。
血溜まりあるしね。
あー?
私は気付かないでふつーにかえろうとしますが
じゃあ姉御姉御と呼びかける
「ぷえっ」
「そっちちょっとショッキングな光景あるんで、面倒ですがあの穴通って帰りましょう」
「?」
「しょっく」
「ほらその首飾り見つけたところの」
「んぁー? じゃああっち潜る?」
「んぁー」 真似
「お願いしやす」
「いぇー」
「いぇー」
「いぇー」
というわけで客室跡? に向かいます。
特に変化はないですよ。
そういやこの首飾りなんなのか。けっきょくわかってないしな。
いや性質はわかってるんだけどなんで落ちてたのっていう。
首飾りで通るところスルーできたか。そりゃそうでなきゃ誘拐できないか。
とりあえず穴潜ってそのまま迂回して正面玄関へ。
普通に何事もなく邸宅遺跡入口までもどってこれます。
てくてく。
てくてく。
ランタンついてるまんま。
干し肉は奥が深いんだよあるーちゃん。ただの干した肉ではないんだ……。
無駄話を続ける。
うんうん頷きながら大人しく聞いている。
じゃあそのまま帰るか。
なんと、塩がふってあるよ……!!
地図取り出して帰り道思い出して帰る。
……そういやここでランダムエンカウントの可能性はあるのか。
このまま何事もなければいいのだが。
うんうん。
はい。代表者2d6ね。
我々はまだ魔窟の中にいるからね。
ムカデ2d6だ。
そうか、ムカデ。
フォレス -> 2D6 = [6,2] = 8
こんどはどんなムカデが出るんだ。どんなムカデだって私は負けないよ!!
通路を歩いていると前方に。
に?
小さな生き物が横切っていくのが見えましたね。
まものちしき!
はい。
リラ -> 2D6+2 = [6,1]+2 = 9
あれはなんと!
なんと!
なんと!
ブルーラットですね。
うわぁ、普通に敵。
追いかければ追いつけるかもしれません。
帰ろう。
「どくねずみ」
「帰りましょう」
「どくねずみ?」
「俺達は何も見なかった」
「焼いたらかろうじてくえないこともない……」
無視するなら普通に帰れます。
白花あるからなんだかんだ狩れそうだが。まあかえろか。
プリミティブなネズミの丸焼きなんて今はいらない。
あおまそが取れるんだよね。
灰地入口 13:30
外だー!!!! 外につきました!
帰れたー!
「そとだー!!」
「そとだー」
「おなかすいた!!」
「よかった」
「あるーちゃん何か食べる?」
「ん、なにをたべる?」
「とっとと銀の黒鷹に帰って報告したいが……どうします」
「どっか食いに行きますかい」
「あるーちゃん何かたべたいものある? もしくはえーと」
「たべてみたいもの」
「わかんない?」
「……」
「まずは胃にやさしいものじゃない?」
「あるーちゃん、知ってるご飯の名前あげてみてくれる?」
「???」
アルセナは首を傾げている。
「なんか」 凄く厄介な拾い物をした気がする、と続けようとしたが本人が目の前なので思いとどまる。
「とても深刻なきおくそーしつなのでは……」
「ふっふっふ」
「随分長い事眠っていたのかもしれないね」
「なにか食べに行っても良いけど」
「んー……これは一旦もう黒翼に行ったほうがいいかもしれん」
「わたしは外食するお金は一文もないよ……!!!」
「……報告行きますか」
「前金の残りは一応あるけど」
せつない。
ふだんはねー、草とか取ったりしてるよ。あと寮の人が草食べてると恵んでくれるの。
ほうこくにゆこう。
まっすぐ黒鷹?
ぐりーちゃんをだせい!!
かまいませぬ。
貴族っぽいからその線で調べるという手は無いわけじゃないが、黒鷹がいいよなあ。
では皆様はまっすぐ黒鷹に向かいます。
真面目なこと言うなら虚偽かマジの記憶喪失か、 騎士団から魔具を借りれたら良いんだけどな。