Anti-Material -Limit Break- (略称:AMLB) の開発関係者によるキャンペーンシナリオのリプレイです。
元のログはリアルタイムチャットツールを使用したオンラインセッションであり、以下のローカルルールで行われています。
「」付きの発言 : PC発言 (=キャラクターとしての正式な発言)
「」のない発言 : PC行動描写やPL発言 (外野的なツッコミや相談を含む)
リプレイを作成するにあたっては、チャットツールのログから発言順序の修正をはじめとした編集を多々行っています。
また、狂信者系の敵役が登場する都合上、流血表現などを含むことがあります。予めご了承ください。
第1回セッション -5
時刻 13:30
時間帯が微妙な時間帯なので空いていますね。
ぐりーちゃんをだせい!!
よかった。
ぐりーちゃん!! ぐりーちゃーん!!
受付に行けば普通に会えます。
いた。
「ぐりーちゃーん、しごとおわったー。おわった? おわったよね?」 回りに聞く
「まぁ、原因らしきものは一応見つけて倒したから。これ以上は無理ね」
「きっとおわった」
「お疲れ様です。ご無事そうで何より、です?」
「事はあったよ。魔窟ですもの」
「まぁ、それはそうですよね。でも、こうして帰ってこられたのは何よりです」
「あんねー、ハオいおじさんがいたよ。うつくしい贄に血を捧げて私たちが新しくいけにぇーで綺麗になるからたおしてきた!」
「スポットらしき場所の破壊はしたぞー」
「湧き出てウロチョロしている蟻を掃討しながら探索をしていたら」
「幻覚かなにかでカモフラージュされた隠し階段を発見したので」
「奥に進むと何か危険な思想を持っていると思しき異常者が召喚魔法陣を作っていたので」
「殺して魔法陣は壊したわ」
まとめ
「!!」
「簡潔でわかりやすいぜ……」
「私が分かりやすいようにお話にしてあげるから一週間まってね……! 作ってくるから……!」
「ふむ、ふむ……」 書類に書き止めつつ
「あと、その一応遺体の一部持ってきてるんだが、提出っていつすれば?」
「えっと……罪人の遺体の確認とかは、基本は騎士団の方に見せたほうが良いかと思います」
「そうなるのかー。んじゃ後で俺行くかー……」
「異常者はエグバートを名乗っていて中肉中背の男性。あと、どんなこと言ってたっけ?」
男性陣に振る。
「至高の神につかえるだとか美しい贄に血を捧げるのだとかなんとか」
「そんな感じね。それで、殺して奥を探索したら」
「『おお、我は至高なる神に仕える忠実なる僕、我が信仰は鋼より固く黄金より気高い、美しき贄に新鮮なる流血を捧げ、如何なる物もこの場において血を流さぬことは許さぬ。我が至天の剣に貫かれ、新たな供花となれ』」
「っていってました!!!」
朗々と。
「凡そ間違ってないのが凄え」
「うわぁ」
「うわぁ」
「あー……」
「ハオウペレ好きな人なのかな」
「わぁ、立派なメモ帳になれる。よかったわね」 リラさんに淡々と言いつつ仕切り直し
「褒められたよ……!!」 ふんすふんす
「そのエグバードに拉致されたと思しき女の子が魔術で寝かされていたので起こして連れ帰ってきたんだけど、記憶が全然ないみたいで身元も家名も分からない」
アルセナさんは近くの適当な椅子に座ってふわーっとしています。
「雛扱いとかで保護してあげることは……流石に厳しいかな。保護者居ないし」
「年齢すらわからないから女の子って呼んで良いのかも判然としないのよね」
「記憶が混乱しているのかもしれない」
「一時的な保護なら可能ですが、まずは行方不明者の名簿と照らし合わせですね」
「いくえふめえ」
「行方不明なども大体は騎士団の管轄ですけど……まぁ、私たちの方でもなんとかできます」
あのおっちゃんが持ってた地図って持ってんのきゅーちゃんだっけ。
クヴェレさんですね。
あ、うん。
あと剣。あっ、あと首飾りもか。
首飾りはリラさん。
とりあえず女の子関連の話に関して終わったら提出していく形かな。
提出物。
紫ポーションも忘れずに。
NPCに鑑定させていくスタイル。
首持って行くついでに一緒に連絡しとく?
「あと……その異端魔術師の持ち物をいろいろ」
「なんか嫌な予感がするんですが……」
「今回の事件に関係ありそうな品だが、これも騎士団って訳じゃねえよな?」
「はい、魔窟内の拾得物は、基本的にこちらの管轄ですね」
「もちろん事件性の強い物は騎士団の方と情報共有する形になりますが」
あ、アルセナさんは今も椅子で足ブラブラしてるのかな。
ぶらぶらしています。
「えっと、見せていいの?」
「見せないとどうにもならなくない?」
じゃあ剣と羊皮紙を置きます。
「んぃっ」 首飾りをぶんぶん振り回して取りだし、受け付けにびたーん!!
紫ポーションは誰のを渡す?
わたしはとりあえず出す。
「とてもきもちわるい剣です」
「きゅーちゃんなんか私と言動似てきたね?」
「感染るのか……?」
「そんなことないよ、すごくハオい剣だよ」
「ハオいー」
「クヴェレって冗談言うのね」
「気が抜けたのかも」
並べられる。 紅い月のペンダント、儀礼用の剣、地図っぽい羊皮紙、紫ポーション。後はなんかあったっけ?
あとなんだったか、輝石の指輪とか素材とか、そんなもんだな。
「あと、なんかすごい嫌な予感するんですけど、それ……」 主に剣を指し。
「これで切られるとすごくいたいの」
「正直こっちも、すぐにでも手放したかったものなんですけど放置もできなくて」
「これ持つと体が斬ってもくっついたりするぞ」 憶測
「あっそだ、あのおじさん体作ってたんだヨー。叩いても叩いても体ぶちぶち繋がってたの」
「え、ええ……」
「ハオハオい」
受け付けに両腕を放り出すようにのせて身を乗り出したりして足をバタバタする
「んー……」 恐る恐る剣を手に取って、眺めて
「かなり上質な魔具には見えますが……詳細は分かりませんね。専門の鑑定に回しましょうか?」
是非ともお願いしたい姿勢。
「んー、んー、れーちゃんのおねーちゃんに頼んだら早くない?」
無茶を言う。
「そういえば姉御の師匠ってすごい人だったか」
でもまあこれ武具知識臭いから、専門外かもしれんが。
「詳細が分かれば俺はなんでも」
「あの人は気が乗らない仕事には小指一本動かしてくれないし。一応頼んでみるけどね」
「あと、お姉ちゃんじゃない」
「そなの? 似てるよ?」
「あんな超人じゃないわよ」
「明日は今日より強くなるヨー」
じゃあ鑑定に回しつつ、それとなくうぃあさんに話し出しときます?
うぃあさんここのドンだし。
ドンまで行かないけどドンに近い人。
「他はどうなる?」
「あと羊皮紙に見慣れない文字があるんですけど」
「何語かだけでも分かりませんか?」
「ええと、これですか」 と、羊皮紙の方
「んー……何語、というよりも暗号ですよ」
「あんごう」
「暗号」
「そうですか…」
「アーダルンでゴリラたちが素潜りでとる奴……」
「ごめん分からない」 あんこう。
「深海魚は素潜りでは厳しいかと……」
私は食べたこと無いよ……あんごうとっても高い……。
「ゴリラならやるよ……!!」
「まぁ、そんなことはおいといて、暗号の方はこちらで解読の手配をしたいと思いますが、預かっても良いですか?」
「はい」
うなずきます。
俺は構わない。
「ありがとうございます。ではお預かりします」
「それ今回湧いて出たモンスタースポットの場所を表してそうなんだが、分かる範囲で合ってそうか分かるか?」
「位置は……おおよそあっているような気がしますね」
「んー? これあるってことはおじさん友達いたの?」
「あの異端魔術師が一人でやったのか……あるいは教団が存在して組織ぐるみで」
「つまり今回の事件は人為的というか組織的ってことかねー」
「単独で起こせる異常にしてはあまりにも規模が大きいですし、警戒はしておいたほうが良いでしょう」
「まぁ」
「一人だと地図残してもあまりいみなくなくない? なくなくなくなくない?」
「そこまで話が大きくなってくると私達の絡むことじゃない」
「それもそうか」
「あとは上の連中に投げちゃいましょう」 フラグ
「事件起きるとおしごとふえるのー」
「……こわいね」
「そういえば他のスポットに向かった冒険者は戻ってきてるのか?」
「スポットは浅層ですから、早い人達は早く戻ってきていますね」
「目立った情報は今のところありませんでしたけど」
「成る程、全部が全部こうじゃないってことか」
「私たちは運がよかった……! よかった?」
「悪い……か?」
「原因が分かったんだから、いいんじゃない?」
「でも儲かりそうだヨー」
「死ぬかと思ったけど」
「ぼちぼちでんな!」
「死んでないならまぁ、それでいいでしょ」
「苦労した分の金は入ると良いんだがなあ」
「でー、こちらの方ですが」 と、紅いペンダント。
「そう、わたしのペンダント……」
触ってないけど1ゾロでぴかっとしたわたしのペンダント……。
「所有者登録が必須の鍵の魔具ですね」
それは大体わかった
「あ、法的に登録が必要という意味ではなく、魔具に個人登録が必要な感じです」
「?」
「そこはレヴィナの説明のとおり」
「魔具自体に登録が必要ってことでいいんだよな」
「はい。そして容易に登録を解除できるものでもありません」
「とーろくは簡単にできるの?」
「未登録の状態であれば簡単にできそうですよ」
「あの光った時だよね……」
「登録されとる……いやむしろなんで未登録のもんがあの時あんな所に転がってたんだよ」
「なぞぅ」
「んー……」 手に持ってペンダントをよく観察し
「ええと、皆様に所有者登録されています?」
「……皆様? 複数形?」
「あー……皆光を浴びたから」
「みなさま!」
「複数人登録できるようですが、登録枠は埋まっているようですので」
「あのね……」
リラさんの頭を掌でぐりぐりする。弱い。
「えっなぜ」
「多分俺ら4人全員登録されてんなー」
「では、まぁ、危険性もあるので一応お伝えしておかないとですね……」
「きけん?」
「登録を解除する方法です」
「しねばいいの?」
「ええ……端的に言えば」
合ってたわ。
「つまり、空き枠を作りたい誰かがやってくることもある、と」
あー、狙われる可能性があると。
「……」
「??」
はあああああ、と眼鏡の上から顔を抑える。
「これってあそこの鍵じゃないの?」
「欲しがる人がいれば、そういう可能性もありますね」
「欲しがる人そういないでほしいなあ!」
「じゃあやっぱりあの血だまりは、前の持ち主の……」
成る程。
「あそこの鍵かもわからないし、あそこ以外でも使えるかも知れない」
「へんなの」
「うーん、とりあえずこの事は内緒にして、こっちで持ってたほうがいい?」
「ちゃくふく……!」
「鍵を奪われても、解除できなければ意味ないし、それなら持ってた方がまだいいっていうか」
「拾得物の権利については基本的に皆様にありますので、着服とは少し違いますが、まぁ」
「許されるなら俺達が持ってたほうがまあいいのかね」
「じゃーみんなで内緒にしとくと良いの?」
「そうすると、暫くはなるべくまとまって動いた方が良さそうだ」
「このぺんだんとはわしのもんじゃー!! がはは!!」
ペンダントは引き続き預かる。
「私とかクヴェレとか、1人でいるところを襲われたら死ぬしか無いわけで」
「そうだね」
「まあ一番いいのは俺達が魔具持ってて登録されてることがバレないことなんだが」
あと薬瓶くらいか。
「なんだかすみませんが……お気を付けください」
「悪いのはあそこに転がした人だから」
「あとは、こちらですね」 と、瓶。
「危険性はなさそうですが」 普通に蓋を開けて、
「まぁ……普通の普通ですね」 蓋を閉める。
「ワインじゃなさそう」
毒薬?
毒かマイポか。
「普通の魔力系ポーションだと思います。とはいえ、口にする物を大雑把な判断でどうこうするのはあれですので」
「飲んだらわかる」
「一度ちゃんと見てもらったほうが良いとは思います」
鑑定って有料だよねー。
そりゃねー。
「そこまでヤバそうなもんではなかったようだ」
「とりあえず危険はないです」
私薬品知識とろかなとおもてるよ。
じゃあ様子見で。消費期限がない事を祈って。
ということでマインドポーション(仮)に変わりました。
これは博識でも7前後だとマインドポーション(仮)って結果になってたろうなあ……。
だなあ、薬品知識が必要だ。
何の機材もなしに確定まで持って行けたらプロ過ぎるよ。
「あとおわり? おかねがもらえる?」
「情報の精査には少々時間がかかりますが、十分に報奨金を出せる範囲ですね」
「では期待する方向で」
「この後は騎士団行ってアレとあの子見せて行く感じかねー。あと魔具の調査依頼か?」
「っていうか、靴買ってあげない?」
マットサンダルのまんまうろつかせるのはちょっとかわいそうだ。
「そうっすね!」
「16時には結果を出すようにしますので、夕刻か明日以降に再度お越しください」
「了解。じゃあとりあえず行くわ」
「わかりました」
「まずどっかで靴買って、騎士団かね」
「おひるたべたい」
「ふわぁぁ」 眠そう
かわいい。
時刻: 14:20
ではどうなさいますか。
首渡したい。
「まずは飯だよ!!」
「アルセナは、眠たい?」
「ん」
「ひとまず誰かの部屋で休んでもらう?」
「んー」
「んーー」
「んーー」
「はいせんせい!!」
誰の事や。
「はんばーがーかって、部屋で食べる!! そのまま寝る!!」
割りと冒険者めいたことを言ったのでは??
ハンバーガーあるのかこの世界。
「じゃあ俺は一旦騎士団の方に行ってエグバートが何か手配とかされてるか確認してくる」
「ここまで来たら別れて行動しても平気だろ」
「そうだね」
フラグっぽい台詞でこわい。
最悪俺が死ぬだけだし……。
「じゃあ何か買って寮に行こうか」
「れっつごはんー」
「ごはんー?」
というわけで俺は4人と別れて騎士団の方に向かうよ。
「靴と、おかゆ用の麦?」
「にくをもてい」
「自費で」
「よいごしのぜにはもたねぇ……!」
アルセナさんはリラさんにくっつく感じで、フォレスさんが単独騎士団の方へ?
そんなかんじで。こっちは食材とサイズの合う靴を買います。後から合流するていで。
めしおぶめし。
そんな感じでー。
靴は安価なやつは標準20Kで、あとは気持ち次第で増減させてください。
私に金はない。
成る程。
食費は5〜20ぐらいのあれよ。
じゃあ安価なやつ。
あっドロップからだしゃええやん。
うーん30Kくらい払って標準的なやつにしよう。
前金1kも使ってないので出しますよレヴィナ。
貴族の服って目立つんじゃないかなあ。
現状だと、高位貴族っぽいドレス。
標準的な靴の若干ミスマッチ。
「服、はまぁ、これでいいか。ちょっといい靴買いましょうか」
前金の20kと自前の20kでちょっと良い目の靴になりませんか。
装飾品のリストを見てみよう!
ブーツ類が装飾品にあるので、それを目安に考えたお値段にしてください。
私は自分が食うための草でも取るかな。
あそこの草は柔らかくてね。
とりあえずまぁ、データ的に考える処理系になるかと思うので、先に騎士団の方を進めましょう。
うむ。
はいさ。
ということで騎士団……の、どこに行こう。
三王騎士団の詰所?
いきなりそこなの?
別名、混成騎士ね。
ああ、成る程。とりあえず受け付けとかないかな! 無いよな!
三王騎士団の詰め所に向かうよ。
交番に行くか警察署に行くかぐらいのあれだとはおもう。
というわけで詰め所に来ました。
真緑に話す場合は実家経由で連絡したほうが良いような気もするしなあ。
「たのもー」
顔見知りが出てきて気まずい思いしそう。
いないだろハハハ。
お前まだ冒険者とかやってんの? 正式に騎士の勉強しない?
魔術使えないの知ってるでしょー!
「おーう、どうしたんだい?」 と、真人の守護兵さんがきます
「ああ、すんません。灰地の離宮での調査中に危険思想の真人? に襲われまして」
「んで結果的に返り討ちにしたんですが余罪があるかどうか確認したく、報告ついでに遺体の一部を」
「それはまた災難な……それじゃ、ひとまず奥へ来てもらえるかな?」
「どうも」 ついて行こう。
そして俺の姿を見たものはいなかった。完。
おわらないよ!
良かった!
はい、奥の個室。
個室に入った。
個室? まぁ、とりあえず部屋!
とりあえず首を取り出す準備だけはしておくよ。
奥の部屋に案内されて、対応してくれた守護兵さんとは別に守護騎士さんが一人やってきますね。
交番の部長クラスの人。
「どうも、お疲れさん。詳しい話聞かせてもらえるかい?」
「灰地の離宮にて短周期で魔物が発生する異常個所『モンスタースポット』が複数確認された、って話は知ってますかね」
「ああ、聞いているよ。黒鷹が中心となって動くことになっているはずだね」
「それの調査でスポットの一つに向かった所、原因と思われる魔法円にて邪教を崇めてるらしき男に襲われまして」
「交戦のち返り討ちに、んで一応余罪が無いか首を落としてきたんで申し訳ないんですが確認していただきたく」
「ふむ……確認しよう」 守護兵さんは記録を取っています。
首を取り出して騎士たちに見せる
「名前はエグバートと名乗っていました」
「ふぅむ、特に手配はされていない名だけど……随分と人をやめた偽人だなぁ、これは」
「見ただけで分かるもんですか」
わたしはわかったもんね!!(幻聴
というか俺以外分かってた気がするよ。
「分かる人は分かるよ。わからない人はわからないけど」
「あとは邪教というと、どの系統かはわかるかい?」
剣持ってこなかったのは失敗だったかな……。
流血を好む至高なる神だよ……!
あんまり至高なるっていってると私が崇めてるみたいだな。
「あーっと……確か至高の神に仕えるものエグバート。美しき贄に新鮮な流血を供える為にここにいるとか。とにかく血を流させることに執着してたってのと」
「今は仲間が持ってて鑑定してもらう予定だけど、特殊な剣の魔具を持ってたくらい……」
「……あー、仲間が何か狂血教?とか呟いてたな」
「狂血教か……なんとまぁ厄介な」
「今回のモンスタースポット事件もどうにも関わってるようだしで何かデカイ事でもするつもりですかねえ」
「その辺りは何とも言えないけど、情報提供感謝するよ。こちらも狂血教には注意するように動く」
「そうしてくれると助かります。……すんません、後もう一つ」
「その際に誘拐されたと思われる天人族のアルセナという少女を保護しまして」
「何か情報があれば銀の黒鷹のクヴェレかリラ・ラ・リラ・ラ・リラまで連絡いただければと」
自分の名前出しやがらねえ。
多分この2人のどっちかが世話してるだろうという希望的観測。
「この2人がその子を保護してるんで」
リラさんに連絡すると話ややこしくなりそうじゃない?
朗々と一連の流れを朗読するよ。
俺は姉御を信じている!
「ふむ、では何かあったら伝えるけど、その保護した子の特徴を教えてもらえるかな」
くつをはいてない。
そこ?
フォアフットの挨拶を返せる……銀髪白翼の少女、外見年齢幼め身なり整いめ?
以外に何かあるっけ。
そんな感じ、そのくらい。
「外見は銀髪白翼で高位の貴族らしい仕立ての良いドレスを着た10歳程度の少女。記憶を失っているのか名前以外はほぼ何も覚えてなかった」
「これくらいですかね」
「貴族か……となるとあれだなぁ。今のところ失踪とか捜索とかの情報は挙がっていないな」
「ふむ……ありがとうございます」
いよいよ怪しいなー。
「少なくとも貴族家の行方不明者としては名前挙がってないけど、この手のことは醜聞扱いで秘匿される場合もあるから……」
「ひとまずこちらで天青と学院には連絡を入れておくよ」
「手間かけて申し訳ない。宜しくお願いします」
一礼。
騎士「あぁ、そうそう、君の名前は?」
ハハッ
「フォレス・ディフォードっす」 別に隠すこともないしなー。
「どうも。情報提供ありがとね」
「いえいえ、宜しくおねがいします」
というわけで三王騎士団の詰め所から出てくよー。
はーい。
というわけでそろそろ買い物とか終わってるよなーって思いながら黒鷹の方に向かう。
買い物組はどうなったか、教えてください!
40kで上物のブーツを、5kで麦とくず野菜を買います!
フォレスさんのご飯はどっちだ。
多分何も食ってねえ。
というか他の皆は食ってるのか、麦。
麦と牛乳と野菜で、シチューのような粥のような物を煮込もうかと思います。
5Kで粥なら数人分は作れると思うので、雑に皆で食ったら? の姿勢。
そんな中に俺は帰ってくるのか
誰もやらないならリラが雑に買い物して雑に色々突っ込んで煮込みますよ。食えるものにはなる。
と言うかなんかこうまあ煮込み料理ならまあそうなるよなくらいの。
料理作れる人特にいないからそれでええよ。
……何処にいるんだ皆。
寮の食堂みたいな集まれるスペースにしよう。
そこで煮込んだでけえ鍋を私がえっちらおっちらと運ぶところに正面玄関からふぉーちゃんが帰ってくる。
「おーう、騎士団に色々報告してきたぞっと……姉御大丈夫かそれ」
「お疲れ様。まぁ、うん」
「今の私すごい家庭的だとおもう……!!」
「おつかれさま」
あるーちゃんの目の前にどーん!! ってします。
「リラの姉御料理出来たんだなってちょっと思った」
木皿と木匙をしゅたっとくばる。
「食べな、おごりだぜ……!!」
奢ってない。
「そりゃまぁ貯金が出来ない生き物が自炊も出来ないと」
「いぇー、頂きます」
「ありがと」
「いぇー」
「生の草とか食べるしかなくなるわね……」
「草は揚げるとうまいよ?」
パンと手を合わせた後もぐもぐ食うぞー。
味付けは割りと濃い。
濃い。
味は濃い。
「どうだ……」
みんなのようすをみる(あるーちゃん含む
「ん」 見られていた。
「リラ」
「まあいいんじゃないっすかね」濃い目が好き
しょっぱめ。
「酒ばっかり呑んでると早めに死ぬよ」
「酒の無い人生は死と同じだ……!!」
「あ、おかわりくだせえ」
「身体中が塩と油になる奇病にかかって死ぬ」 生活習慣病
「うん……おいしいよ」 俺が作るものよりは。
きゅーちゃんそういや天涯孤独歴短いもんな
2年ですね。あと万年不器用なので料理もわりと。
私物心ついたときから家族いないんで飯は作れるよ。
一応貴族様なんで作ってもらってた人です。
同じくこのての適当料理は作れると思われる。
自分も卓について貪る。
ご飯食べながら今後の話でもしよう。
「私達の当面の課題としては」もっちゃもっちゃ
「ペンダントの事なんだけど」
「ほい?」
取り出して振り回して遊ぶ。
「暫くうちの先生に預けていい?」
「そうなの?」
「あの剣と一緒ってことですかい」もっちゃもっちゃ
「ん?」
「んとー」
「一応ね。少なくとも私が見るよりは何か分かるかも知れないし、まぁ、汚れるような仕事じゃないなら一応見てくれるんじゃないかな、とは、思う、ような」
「鑑定目的ならまあ」
「私たちが持ってるより強い人が持ってた方が安心とかもあったり?」
「それも正直ある。あの人相手に強引な手に出られるような輩が相手なら、そもそも私達だとどうにもならない」
「当面知りたいのは死ぬ以外での登録解除かねえ」
「あれ壊しちゃえばよくないー?」
「成る程、壊すって手があったか!}
「……」もぐもぐごっくん
「それも手なんだけどね」思案顔
「とりあえずじゃーれーちゃんにあげよう。ありがたくうけとるがよいよい」
口でファンファーレを鳴らしながら渡す。
「はいはい。ありがたく拝領いたしますでございますよ。そもそもリラのじゃないとかは些細な問題として」
「ただまぁ、あの人もアレで暇ではないから鑑定に関してはいい結果が出たら儲け、ぐらいかな。それぐらい自分で調べなさいな、で済まされたらそこはどうしようもない」
「そういや今回の取得物の分配とかどうするよ」もっちゃもっちゃ
「ん、指輪とかは売ってもいいと思う」
「誰もいらないなら買い取るけど」
「魔素関連は……無色以外はリラの姉御持ちでいいか」
そういやあ、GMー、荷物って部屋においとくのありっすか?
ありよー。
なんぼまでおいとける?
制限なくてもいいかなと思ったけど、とりあえず100にしておこうか。
いや、王都を離れる時は利用できないし。管理大変になるので、今回は黒鷹寮であれば制限なしで良いです。
寮であれば。
はーい。
ただし、整理はしましょうね。寮監さんに怒られるぞ☆
「今すぐお金が必要でもなかったら、荷物は部屋においといてよくない?」
「必要になったら売ったり分けたりしたらいいヨー」
誰の部屋に置くのか問題。
今持ってるやつがそのまま管理で良いんじゃねえかな。
指輪と素材類。ぶっちゃけそこらへん厳密にやるの不可能ゆえ。
一箇所にまとめといたほうが管理自体は楽だぞ。
誰かの部屋が物置になってしまう。
冒険の最中に分散してるのは1人じゃ持ちきれないからだ。
指輪は後でどうせ使うので持っといた方いいけど誰使うかは分からんし。
じゃあ素材使うリラの姉御が一括管理?
そんときに俺のものだから貴様にはやらん、買え、ってすると効率悪いんで。
素材は売値で分散とかしてもどうせいずれ貴様らの装備になるので分ける意味がない。魔素もまた。
ので強化できる奴の装備に注いでいくのでいいんじゃねーかなと。どうせ固定メンバーなので。
「……暫くはこの面子で動く事になると思うのよね。ペンダントの事もあるし」
「だから、とりあえずは連帯というか、共有の財産として扱っていいと思うんだけど?」
「わかった」こくり
「置き場所はどうしますかね」
「ふぉーちゃんがゴリラになると私得するし」
「頑張らねえとなー!」
「この辺の事情が解決して私達がまた分かれる場合はまたその時に話しましょう」
「置き場所は……まぁ、置くだけなら寮の部屋でいいんだけど」
「そんときはそんときもってるのもちにげしたらいいよ!!」
「思ってたけど言うなよ」
「よいごしのぜにはもたねえぜ!!」
「姉御たちは容赦ねえなあ!」
「そればっかだよねリラ。まぁともかく今の話」
「じゃー私帳簿つけるる?」
「つけたことあるの?」
「書けるの?」
「トートノッパ……いっぱい知ってる人にきいたことはあるよー」
まー、私生産ある程度かじるから魔素の帳簿もつけにゃならんので。
そのついでで共有資産の管理はしてもいいけど、間違うと悪いからPLレベルでは他の人にもつけてもらえると安心です。
もっちゃもっちゃおかわり
「……宵越しの銭そのものだと思うんだけど。帳簿の概念って」
「よいごしのぜにはもたねえぜ!!」
「たまに使いたくて使ってる言葉あるよね」
「つかいたいことばをつかう……それがしあわせということ…!」
「あー、悪いんだが皆。俺の荷物渡したりなんだりしたりしてたし」
「一旦ここでちょっと整理したいんだがいいか」
「んぃー」
「んぃー」
一旦持ち物整理と仮分配を行いました。
キノコは翌日リラのポケットから萎びたものが出てきて
ゴミ箱行きになる。
黄魔素だけめっさ溜まったな。
「魔素関連は使う奴が持てば良いんじゃねえかって思うけど、どうなんだろうな、ここらへん」
「それこそリラの財布にでも突っ込んでおきましょうか。嵩張らないし」
「酒代にならないし?」
「いちおう色つきも売れるけど、さすがに大丈夫じゃないかなあ」
「んじゃ姉御に渡すか」
「よいごしのぜにはもたねえぜ!!」
完全に言いたいだけであった。
あとはやることはこちらがわではないかな、夜にほうしゅーうけとりにいこう。
いや、夕方頃に受け取りにいくかね。
じゃあそれまでぐだぐだしつつ、時間が過ぎるのを待つしかねえ。
あっ葡萄酒を一本買って夜までの間に空けときますね(個人で10k消費)
というわけで16時まで待機。
時刻 16:00
というわけで受付に向かうぞ。
ごー。
行くぞー。
16時まで私は自室でまるまってやすんでました。
あるちゃんも連れて行こう。寝てそう。
あるーちゃんはまだへやきまってないんかな……。
リラの姉御が部屋に持ってってそうだなって思ってました。
孤児として受け入れるって話だったんで。ともかく、あるーちゃんつれてぐりーちゃんとこにいこう。
部屋決まるまで女子部屋にいさせるかんじ?
そこのとこ詳しくも聞きたいのでやはりあるーちゃんをつれてくよ。
だねー
ぐりーちゃんにどうなりそうか聞く
「ぐりーちゃん!!来たよ!!」 空の酒瓶を片手に受付へ。
「はい、お疲れ様です。……大丈夫ですか?」 酒瓶見つつ
「それは置いてきなさい」 酒瓶に対し。
「これは私の魂……」
「捨てろそんな安い魂は」
欠伸しながらやってくる。
のんだのか……という目で見ている。
「ワインとかほぼほぼ水じゃない?」
「うーん……こういうのがある場合はちゃんと止めておこうか」
「あー……めっちゃ動いたせいか眠ぃ眠ぃ……何してんの姉御」
「さておき、ぐりーちゃんー、おかねー! おかねはおっかねー……! 金貸しに殺されるから……!」
受け付けにちょこんとたいきする。
「はいはい、皆様のご活躍の方、ちゃんと承認とれましたので報奨金お渡ししますねー」 と
「いぇー!」
「いぇー!」
「いぇー!」
「いぇー!」
「モンスタースポットの起点魔法の発見、並びに無力化ということで2000Kになります」
「いぇーー!!」
「いぇーーー!!」
他の冒険者が「あぁ、あいつら羽振り良さそうだな……」 って目で見てる。「あとうるせえな……」って目で。
「まぁ随分と豪勢な話ね」
地図とかはあんま計算に入らなかったかなー。
「地図の暗号の解読はまだ終わっていませんので、そちらの方も終わりましたら皆様に情報お伝えしますね」
「ほーい」
「ありがとうございます」
「あいよー」
「了解。あと」
「あるーちゃんはどうすんの?」
「そう。この子の処遇はどうなりそう?」
「アルセナさんは……黒鷹と雛の方を確認したところでは有力な情報はありませんでした」
「この国の人じゃないのかな?」
ふぉーちゃんが聞いてきてもわかんなかったし。
「まあ数時間じゃ見つからないかもだし」
「三王騎士団の方にも出てないってことはそうなるかもなあ」
「一応天青騎士団の方にも連絡出すって話だが、そこでも届け出が出てるかどうか」
「なーぞー」
「なーぞー」
「なぞ!」
「あるーちゃんの部屋はどうなるのん? 預かったりしてもらえる?」
「身元不明をどう扱うかは判断は難しい所ですけど、当面の間は雛として預かることは可能です」
「ほーん」
「それまでに見つかるといいけど」
「もし全く身内が見つからないとなると、最終的には完全に雛として扱うか、どうか、ですが」
「寝床見つかってよかったねえあるーちゃん」
「ん」 よくわかってなさそうな顔をしています
「まあ魔力は有りそうだし才覚はあるとみるが……本人の同意無しに決めちまって良いもんかね」
「あるーちゃんやりたいことあるのん?」
「わかんない?」
「みちびかねば!!」
「分かんないうちは分かんないままにさせときなさいよ」
導きってなんだ?
振り向かないことさ。
「雛になったらべんきょーもできるし」
「とりあえずは雛預かりか、神殿預かりか、自立するか……ですからね」
「いったんあずかってもらってよくなくなくなくなくない?」
「もうちょっと落ち着いてから考えたらいいと思う」
「ああ、神殿に預けるって手もあるのか」
「落ち着く寝床と生活基盤が必要だヨー」
「……」
孤児預かり → そのまま雛 or 神殿 or 自立って意味じゃない?
だよー。
あ、そういうことか。
「またエグバートみたいな奴らが狙ってきた時に何とか出来る所が良いねえ」
んむん。
「ひとまずがっこーでよくない? ゴリラとかハゲとかたくさんいるし」
「まぁ、この辺りなら下手に動かすより安全よ。仮にも冒険者の養成機関なんだし」
「ゴリラとか仮とか失礼では……」
「アレは帽子が好きなだけという事にしていきなさい」
ハゲには言及しないやさしさ。
加えて言うとハゲはたくさんはいない。
「んじゃまあ雛が一番いいかね」
ペンダント組もそうだし、襲われる想定はキリがないからのう。ほどほどの心構え。
下手すると神殿と二面作戦されるし、それなら一箇所に固まった方が良いか。
「ご本人の希望はありますか? 雛と神殿と……といってもピンとこないかもしれませんが」
「?」
「雛だと戦う術が必要になるから、神殿で働けるならそっちの方が安全だと思うけど」 ←戦う術がない
「天人族なら、治療術の覚えがあることもあるから、どうだろ」
「んー、馴染みがない所に置かれるよりは雛の方が柔軟に対応できそうですし、そういう点でもこちらで預かった方が無理はないかもですね」
「別に今雛にしたら卒業まで雛に居なきゃいけないってわけでもないでしょ。仮住まいの話なんだから」
「そもそも雛として預かるというよりも現状では仮ですから。家族の方が見つかればそれが一番ですし」
「無理のない範囲でこっちで預かって、適性がありそうなら神殿なりに行けばいい」
「そうだね」
「まあ身元見つかったらその分の請求いくだろうしな……いくのか?」
そういやGM、魔物知識ってにんげんあいてにつかえるっけ?
詳細は分からなくとも何となくはぐらいなら?
じゃーあるーちゃんを魔物知識しとく。ひっそりと。
リラ -> 2D6+2 = [5,1]+2 = 8
よくわからないですね。
めっちゃレベル高いのでは?
わかんない?
すくなくともレベル2とか3じゃなさそうだな……。
「とりあえずはここに預けるってことでいいのね」
「俺は依存無いですぜ」
「うん」こく
「それじゃあアルセナ」屈んで目線を合わせる。目つきが悪い
「それでは手続きの方しておきますね」
「今からこのお姉さんの言うことを聞いて欲しいんだけど、出来る?」グリーゼさんを親指で指しつつ
「たぶん?」
「宜しい」 軽く頭を撫でる。
「ん」
「姉御が優しい……」
「保護した子供に厳しくしてどうするの」
「それはそうなんすけど」
「れーちゃんはやさしいよ? 素直じゃないだけなの」
「だから私がれーちゃんを更正させないと、ともだちがふえないんだよ」
「別にそのままでもいいと思うけどなあ……」
「わかりにくいだけで良い所もあるんだよ、っていうのはどんな人間にも使える便利な言葉だと思う」
「れーちゃんは性格悪くて嗜虐趣味なだけでやさしいの」
「別に嗜虐趣味はないけど?」
「あっ、ぐりーちゃん、あるーちゃんの部屋決まったら教えてね!」
「はい、決まりましたらお教えしますね」
うんや。遊びにいく。
ああいやそのままでもって話。
他にすることは?
ない!
帰りに他の人と軽く喋っていいですか。
ええんでない。
あ、他の人ってPCな。あるちゃんいないとこで喋りたかった。
俺も帰って寝るか……呼ばれるなら行きまっせ。
「あのさ。リラっていうか他の2人もね」
「うん?」
「ここ、冒険者が多いし、卒業した雛も多いから、何かの用事で寄ったりとかで雛と現役の冒険者が会うこともそんなに少なくはない」
「ふむ」
「小さな子が雛やってると、妹みたいに思うのか可愛がってくれる人も居たりする。冒険の話をしたり、遊んだりね」
「で、そういう人間が、ある日を境に急に居なくなる」
静かに聞いています。
「冒険者ってそういうものよね」
「ん。俺はまだ日が浅いけど」
「まぁ、死んだ人間は会いに来れないからしょうがないんだけどさ」
「仲良くしてくれた人が急に来なくなったら子供は結構堪えるんじゃない? って。まぁただの一般論だけど」
「つまりそうなるなと」
リラさん名指しだったので主にリラさんに聞いてほしい案件かな?
居なくなるぐらいならまだ仲良くならないほうが良いと思うし、それでもなるなら死ぬなよな、という。
「れーちゃん! 大事な話するね!!」
「うるさい」
「うるさくないよ!!!!」 2割声が大きくなった。
「昨日も明日もルラーだよ、嘘なの。あのね、昨日はもうなくて思いでのなかにしかないの」
「明日はそれが今日になるまでこなくて、想像のなかにしかないの」
「だから、今楽しくて、明日まためでたしめでたしになりますようにって思うことだけがトトだよ」
「そうじゃないとね、嘘に縛られるの」
「……成程。私はフォアフットが嫌いだと言うことがわかった」
「すくなくともそうであろうとしないと嘘の中から帰れなくなるよ。だから酒を飲め!!」
はぁ、とため息をついて
「うーん」
「姉御たちは仲がいいなあ」
「そんなふうに生きられる人間はそんなに多くないよ。っていうか、現在進行系の話をするなら私の胃痛の種は大体貴様だ」
回りを見渡して誰が胃痛の種か探す。
リラさんの頭を掌でぐりぐりする。弱い。
仲がいいなあって目で見てる。
「どんなに気を付けてもダメな時はダメだし、危険と無縁だと思っていた立場でも、同じく」
「私あるーちゃんが嘘ついたりしてるかもしれないって思うけど、そう考えることもルラーだから、私は全部信じるよ?」
「残された人が辛いかどうかは……どうだろうね、なんとかなるんじゃないかな」
「それまでの思い出がなければよかったってことにはならないと思う」
「いいからのめー!!」 れーちゃんに瓶を押し付ける。空だ。
「成る程捨てろと」
リラさんの大きそうな頭に載せる
バランスをとって頭の上にのせたまんま帰ります。
「器用だなー」
すげえ。
レヴィナは絶対に自分では言わないけど実体験である。
何となく分かる。
ほかにかいわないかね。
んじゃ、帰るか。
帰るよ。
ではそんな感じで……剣は結局どうしましょ。
ペンダントと剣は結局、黒鷹に預けて鑑定します? それともうぃあさんにまとめて預けます?
私は武具鑑定だから剣は鷹でいいかな感が少しある。
ウィアさんに見てもらうで落ち着いてた感。
話の流れでは鷹ではなかった。
どうせどっちでも大した事わかんなそうだなという感。
ペンダントはそうだったきがするな。どっちもうぃあさんにセットで押し付けるか。
同じくウィアさんに押し付ける形で賛成。
ウィアさんもめんどくさかったら適切なところに押し付けてくれるかも知れない。
じゃあ、翌日尋ねるよ。
では訪ねられる。
ノックして
「先生? いらっしゃいますかいらっしゃいますね。レヴィナです。入っても宜しいですか」 引きこもりなのでだいたいおるやろの構え。
「どうぞ」と。
「失礼します」
なるべく身奇麗にして部屋に入り、掃除して綺麗な布で巻いたペンダントと剣を持っている。
レヴィナさんが部屋に入ったら、じーっと観察して。
「今日は何か?」
許された。
「これなんですが」 と机にペンダントと剣を広げる。
「先日魔窟で遭遇した異端者が持っていた魔具と」 剣を一旦指し。
「同じ魔窟で血溜まりの中にあった魔術鍵の魔具です。あ、掃除はしてあります」
「それで、それらがどうしたというの?」
「鍵の方の使用者に私を含めた数人がちょっとした手違いで登録されてしまいまして」
ちょっとしたフォアフットで。
ファンブルがでたから。
「入手した経緯を考えると、どうもこれを巡って殺人が起きている節がありますし、限られた使用者の枠を埋めてしまっている状態だとこれを巡ったトラブルに巻き込まれる可能性もありますし」
「できれば解除方を含めた鑑定を行いたかったのですが私では力不足というのが現状でして」
「いきなりで申し訳ないのですが、先生のお力添えを頂けないでしょうか。お手空きでないのでしたら、このあたりの品物に詳しそうな方を紹介してくださるだけでも助かるのですが」
「……ひとまず見るだけ見てみるわ。その手に詳しいのは研究局の連中だけど、黒鷹の鑑定員でも十分のはずよ」
まぁ、何やかんやペンダント確認して。
「ありがとうございます。お手数をおかけしますが、宜しくおねがいします」 としつこくならない程度に謝意を示して
「どれぐらいの時間がかかるか、というのは分かりますか?」
「どの程度の精度と深度を求めるかによるけれど、上辺だけならすぐにでも」
「もし複製に必要な情報までと言うなら研究局に任せなさい」
「なるべく詳しく出来れば良いのですが、今の段階で分かることだけでもお訊きしても?」
「ひとまずこっちは大雑把には何の捻りもない鍵の魔具ね。解除法は登録者が登録処置の有効範囲内で亡くなること」
「厳密には、有効範囲内で生体としての魔力反応がなくなることね」
「まぁ、これ自体が汚染されていたり呪われていたりするわけではないわ。ただの魔力鍵で、それ以上でもそれ以下でもない」
「剣の方は?」
「こっちは……」 剣を手に取って眺め
「ふーん……随分と上質な魔具ね。研究局の連中がどんなに予算注ぎ込んでも再現できないぐらいには」
うわぁ、という顔をする。
上級か終末だな……複製困難、ではなく不可能、が大手を振って言えるなら終末確定。
「でも、碌な物じゃないわね。よほど自分に自信がない限りは使うべきじゃない」
真面目な話、期間どれぐらいとるのが妥当じゃろう、とこれはPL勢に相談したいのだが。
徹底的に解明とか言い出したら凄い時間かかりそうな気がする。
金もかかる。
ですよね。
剣は研究局に渡して鍵はとりあえず……どうしようね、金も時間もかかること考えると持ってたほうが良いのかな。
鑑定云々抜きにして、剣は自分たちの手に負えないから先生に判断を投げたくなってきた。
そうさな、ひとまず金のかからん範疇で見てもらいながら預けときたいかんじはありますの。持っときたくない。
あ、神殿にぶちこむのもありだよ、収益はなくなるけど。
光神殿は終末魔具を集めて保管しているはず。安全性ではそこだ。
「ううん。面目ありませんが、あまり本格的な調査になるとお支払いできるものがないです。ので」
「費用のかからない範囲で預かってみていただけると」
「嫌よ」 きっぱり
「ですよね」
だよねー。
「碌な物じゃないと言ったでしょ。私は持っていたくないわ」
持っていてくれそうな人となると研究室になるか……もう神殿でいいか。
神殿で良い気がする。
少し頭を捻る。
「調査の末にどうしたいのかによるけど、手放すつもりならお金のかからない場所はあるでしょうよ」
研究室は上にコネがない、騎士団にぶちまけるのはまあひとつの手、一番安全なのは神殿。
研究局は研究局クオリティなのでどう化学反応起こすかは知らないぞ!
ウェイさんみてえなのに預けるんだよ? 不安しかねえ。
うぃあさんのめのまえでこれうぇいさんにあずけますねっていったら舌打ちされるレベルだよ。
「……そうですね。神殿辺りに当たってみます」
「鍵は……先生が見る限り単なる鍵ですよね」
「そうね。何の鍵かは知らないけど、鍵は鍵でしかない。それ以上のことはないわ」
「ならどこの鍵か、という話か」口の中で小さくつぶやき
「ではそちらは自分で持っておくことにします。どのみち登録されていますし、厄介事の種はまとまっていた方が良いでしょうし」
「そう。まぁ、気を付けなさい」
「ありがとうございます。では、私はこれで」
失礼します、と退出しよう。
この剣神殿にぶちこもうか!
鑑定結果はわからんかもしれんが、ぶっちゃけ、終末魔具の持ち込みはイレギュラーだから神子との繋がりを作りやすい。強い奴には積極的におもねっていくのだ。
一応昨日騎士団には連絡入れたんで、何かしら神殿に情報いってると良いなあ。
これから神殿での交渉ロールもはじまるかんじですか! おんなじような事情説明何回もするの疲れるからかくしかを使いたいという欲求。
じゃ、侍祭さんに挨拶して話をすると侍祭さんが対応に困って、やがて助祭さんがやってきて、助祭さんも「これ、私の手には負えないわ」って、なって
最終的に助祭長が来て「不安でしたらこちらで保管します」ってなります。
ざっくりと、侍祭:雑用係 助祭:実際の祭事でのなんやかやを行える立場 助祭長:助祭の長、パートリーダー 司祭:その神殿の祭事を司る長 だよね。
「保管に関してはお願いしたいです。自分たちの手に負えるようには思えないので」
「それに加えて、もし何か分かるようでしたら、たまにこちらからお伺いしますので教えて頂けないかと思うのですが」
「かしこまりました。ではそのように」
「ありがとうございます」
ついでにまぁ、多分最初の段階でしてるけど銀の黒鷹に所属しているレヴィナと言います。今後共宜しくおねがいしますと自己紹介して
精一杯愛想よく剣押し付けて帰ろう。
押し付けた! 処理完了。
そんな感じで今回の処理は幕間含めて一通り終わりましたので、次回をおまち下さい。お疲れ様でした。